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       femme fatal
羊の歌

丘の上で風に揺れてる緑
枝に留まるツグミ
遠い空を静かに泳ぐ雲と
すみれ草 咲いてるのを見てる私と。

子供の頃 日が暮れるまで石を
ひとり探してたよ
うす緑のとてもきれいな小石
大切にずっと抱えていた

草の匂い 懐かしい
母の乳房に抱かれて
ずっと眠り続けてた 何も怯えず

丘の上は 優しい風 吐息が風に絡む
生まれたこと 生命の息吹を 感じさせてくれる
壊れそうな胸の傷をまとめて風に流せば
真っ白になる喜びを感じる 頬を伝う笑顔

うす汚れたビルに隠れた空を
探し歩いていた
人はいつか静かな雲に変わる
気がついた「もっとそばにいたい」

傷つけあう人達は
笑う余裕を失くして…
空の色に気づかない その蒼さに

森を抜けて走って行こう 髪の毛 風になびく
大地の鼓動 その逞しさを 感じさせてくれる
壊れそうな胸の傷をまとめて風に流せば
真っ白になる悦びを感じる 頬を伝う笑顔




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