little luv
抗えない潮流のなかで
ゆるやかに流れてる河へと足をすすめて
大空へとはばたく鴨の群れを見上げる
ほどけない絹糸を小さな指にからめて
何処へも行けないまま 旅鳥は南へ
淋しさを散らす薬は
どこでも売り切れだから
気晴らしに折り鶴を折って
追い風 乗せて行こう
走りだして 勇み足で 咳こんで
永遠なんてないと気づいて 立ちどまる
いつまでだって 波の中で ただ刃向かって
やがて土になるとしたって それでよかった
草原を吹き抜ける つめたい風に抱かれて
壊れかけた刃を泉にそっと沈める
平和なんて はじめから考えてなかったよ
最初に信じた夢を忠実に追いかけた
赤い血を吹きつづければ
叶うと信じつづけた
大いなるあの海でさえ
源は湧き水だから
山を越えて 谷を抜けて 振り向いて
手にするより失くしたほうが 多くなる
いつまでだって 波の中で ただ刃向かって
それが無駄になると知ったって それでよかった
走りだして 追い抜かれて つまずいて
楽園なんてないと気づいて 立ちどまる
いつまでだって 波の中で ただ刃向かって
やがて土になるとしたって それでよかった
それが人の定めだったら それでよかった
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