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       femme fatal
David

いつも何処か寂しい目線で
空を見てる あなた
目を伏せて錆びついた指で
弦をかきならす 背中

白い窓に打ちつける風
ずっと止まない催促
ベッドの上 横たわる二人
優しくつめたい腕

声にすれば言葉足らずで
煙草をふかすばかり
微笑みは暖かいのに
愛の科白ひとつ言わない

世間の波と切り離された
なぐさめあう楽園
でもそれがあなたには似合う
ここでしか泳げない

欲しいものを手にできなくて
ヘソを曲げる子供
何もかも知りたがるクセに
さぐられるのを嫌う

いつも何処か寂しい目線で
空を見てる あなた
声もなく背中で語る
優しいアルペジオ



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