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       音のない一葉
Diamond Sea

手のひら 風は激しく吹き抜けて行く
おぼつかない心はふるえて
背中は すでに翼を折りたたんでいる
とびたてるチャンスを見据えて
でも 風は向かい風のままで

朝陽にきらめく海はダイアモンドの光
きれいなほどじゃないけど 目を奪われる
もし今ここから飛んで だけど飛びたてなくて
そこへおちたとしたら 包んでくれるかな

ねぇ だけどあのとき確かに
包んでくれたと思ったんだ
ねぇ それがウソだったとしても
愛してくれたと思ったんだ

花びら 風は激しく吹き付けて行く
胸いっぱいの櫻を浴びるよ
あなたは 左の道を歩きはじめたね
でも僕は左に進めない

まだ右の道もみつからない

朝陽に目ざめる町はダイナマイトの光
誰もが知らないうちに 傷つけあってる
もし今ここから飛んで 町を逃げ出したなら
そこでうまくやれるかな 笑顔でやれるかな

ねぇ だけどあのとき確かに
頼りにされたと感じたんだ
ねぇ 今は強かったとしても
頼ってくれたと感じたんだ

ねぇ だけどあなたの心に
頼りにされたと感じたんだ
ねぇ それがウソだったとしても
愛してくれたと思ったんだ

手のひら 風は未だに吹き抜けて行く
おぼつかない手足はふるえて
花びら 僕の溢れるこの花びらを
さよならだね あなたにあげよう









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