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       音のない一葉
ミウ

さよなら たったそれだけの言葉
それだけで全てを失ってしまう
できるなら ずっと言わないでおいて
平気な顔して待ち合わせしたかった

あの角を曲がるまでに何度もキミに触れて
くちびるが溶けるほどキミに触れて アイされてることを

微笑んだキミの顔からは明日などなかった
もう取り返せない 季節がやってきたね
こんな風に何でもない日に最後のあいさつ
もう電車がくるよ 家に帰らなきゃね
いっぱいごめんね
いっぱいありがとう
…さよなら

感情は ちょっと言葉にできないね
突き刺さるいばらに耐えられないから
いつかまた そっと会えたらいいねって
気楽な感じで考えて笑ってた

首すじに残してゆく小さなキスマーク
いつまでも残ってたらいいのにね…いずれ消えてしまう

本当に大切なものは失くして気づく
もう取り戻せない 二度とは触れられない
最後までキミに「愛してる」って言えなかった
もっともっとたくさん 言っておけばよかった
一生あいしてる。
一生あわない。
…さよなら

いつまでもつなぎとめておきたかったけど
そっと抱きしめて それだけで終わらせよう
優しさはきっといいことなんかじゃないね
きっともっとたくさん傷つけてきたよね
いっぱいごめんね
いっぱいありがとう
…さよなら


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